トウヨシノボリは、橙葦登と書くハゼ科の魚です。ハゼ科の魚は、左右の腹びれがつながり、吸盤となっているのが特徴です。 この吸盤で、岩に吸い付き、滝などを登ることが出来ます。
そのため、他の魚がたどり着けないような細い水路にまで分布することがあります。特技を持つさすがの葦登も、葦のような細い植物に登ることはないようですが、「葦にも登れる魚」という意味が名前の由来のようです。
本種は、河内町で普通に見られる魚です。用水路やため池に生息している魚であり、小さな手網で簡単に捕まえることが出来ます。
そのため、小さな子どもにとっても親しむことが出来る身近な魚といえます。
ぜひ、近所の用水路をのぞいて見てください。小さくてかわいらしいトウヨシノボリが見つかるかもしれません。
広報かわち 2006年5月号より