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2大彗星の顛末 〜光度予報の難しさ〜

 6月21日は夜が最も短い夏至。今年のビックイベント2大彗星と金星の太陽面通過はどのようにご覧になったのでしょうか?

 2大彗星と、多少誇大に表現しましたので、がっかりされた方もいると思います。

 この機会に天文現象の予報には2つのタイプがあることを説明します。

  金星の太陽面通過や日食あるいは彗星の動きについては、天体の運動に基づく現象ですので、きわめて正確に計算されます。

 一方、流れ星の数や彗星の本体そのものがまだ詳しく解明されておらず経験則によることが多いのです。

 今回初めて太陽に接近してきた2つの背ウイせいの明るさも大変予報が難しく、結果的に2等級ほど暗かった訳です。 地上の騒ぎをよそに2つの星は数百万年の旅に出て行きました。 

 梅雨時の束の間の晴れ間は見逃さないように。そこには、雨に洗い流された透き通った大気を通して雄大な天の川が待っているはずです。

 ※天文台の公開日は7月3日(土)と7月17日(土)です。

 

広報かわち 2004年6月号より

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