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だいだらぼうし

▲かしらなし

 むかし昔のそのむかし,「だいだらぼうし」という巨人がいて,羽黒山を背負ってきたが疲れたので休もうと止った足跡が,芦沼と逆面の弁財天沼だとか。立ち小便をして出来た窪みから水が湧き出たのが,相野沢の水源となっている「頭なし」,羽黒山は置いたままになってしまったとか。

 

 「だいだらぼっち(大太法師)」が一般的名称だが,茨城では「だいたいぼう」会津地方で「だいてんぼう」信濃では「でいだらぼっち」等と呼ばれているそうな。中部から東北にかけて多い巨人伝説で「常陸風土記(ひたちふどき)」の影響を受けていると言われている。

 

 アイヌ語の「ダイ」(小山)「タラ」(背負う),つまり小山を背負う意味からの巨人名だとか。そんな巨人伝説が河内町にもあったのだからその昔話の地を訪ねて「だいだらぼうし」の巨人さを思い浮かべてください。

 

広報かわち 2007年3月号より

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