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なぜか七夕。実は秋の行事 〜キューピッドの矢を捜してみよう〜

 8月下旬、まだまだ残暑の厳しい頃ですが、北国では既に秋の気配が漂ってきます。

 8月22日は旧暦でいうところの七夕です。旧暦は月の満ち欠けの週期を1ヶ月とするため、新月から7日目の七夕は必ず上弦の月の前日となります。
 
 織姫星(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)が天の川を渡って逢うためには、ちょうど良い月明かりとなり、しかも9時過ぎくらいには西に沈んでくれるため、二人は水入らずの時を過ごせる訳です。
 
 七夕というのは日本固有の伝説ではなく、中国にもあります。またローマ時代にも二人の間に放たれた矢が星座として作られています。

 矢の持ち主は愛の神エロス(キューピッド)と言われ、この黄金の矢で射られると神々でさえ恋心を起こしたと言われます。

 しかし、二人の距離は実は16光年という隔たりがあり、毎年逢うためには光の16倍の速さで往復しなければならないので、大変な遠距離恋愛となりますネ。

 
 ※天文台の公開日は8月21日(土)と9月4日(土)、25日(土)です。

 

広報かわち 2004年8月号より

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