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春の星座巡り 〜大きな大きなおとめ座〜

 3月21日は春分の日です。春分の日ってなんでしょう?

 春分の日は、(秋分の日も)昼と夜の長さが同じになる日、言い換えると太陽が真東から昇り真西に沈む日のことです。
 
 この日に太陽が位置する星空の場所を春分点といい、星の位置を示す原点となります。

 現在はうお座にあります。3月生まれの方が3月に自分の星座を見ようと思っても、無理なことがおわかりですね?

 ということで、今月は正反対の秋分点のあるおとめ座を紹介しましょう。
 
 3月下旬〜4月上旬の夕方8時30分頃真東の空に純白に輝く1等星(スピカ)が昇っています。270光年彼方からの光ですが、実体は太陽の何十倍も明るい3つの巨星から成り想像を絶する光景です。

 おとめ座は全天で2番目に巨大な星座です。神話では正義の女神であり、また、麦の穂を手にする姿から農業の神ともされています。古代の人々が麦の種を蒔く時期を知る大切な星座だったのでしょう。

 青々と広がる河内町の麦畑の上におとめ座を眺めると、数千年の古に思いは巡ります。
 
 ※天文台の公開日は4月8日(土)と22日(土)です。

 

広報かわち 2006年3月号より

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