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山田川シリーズ(14) おくまん渕

戦前は水泳場として人気を呼んだおくまん渕

 前号で紹介いたしました「おくまんさま」の西は山田川に臨(のぞ)み、けわしい崖になっていて杉の大木が数多く茂り、これに藤のつるがからみ、水面は青くよどみ渦をまき、恐ろしい感じのする場所でしたが対岸は浅瀬で場所も広く、プールのなかった時代には絶好の自然の水泳場として近所の子供たちの人気を呼んだものです。ここを付近の人は通称「おくまん渕」とよんでおります。

 

 下組老人クラブ会長の渡辺康之助さんは「近年は、おくまん渕も土砂に埋まり、私たちの子供の頃の情景とは、かなり変化してしまいました。このたびの山田川沿岸改修工事が完成すると、このおくまん渕も消滅するわけです。これで、ふるさとのなつかしい思い出の場所も、またひとつなくなりますが時代の流れですから」と感慨(かんがい)深く語っておられました。

 

 この「おくまん渕」にまつわるお話もいくつかあるようです。

 

 昭和25・26年頃(1950・1951)この渕に、ものすごく巨大な古木がよこたわり沈んでおりました。

 

 

昭和55年(1980)9月20日 第128号掲載

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