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白沢宿今昔(74) なくて七癖、馬の市

農馬の作業風景

 明治時代となり、奥州街道も大名の参勤交代がなくなり、今までにぎわった宿場町白沢も、寂れる一方となりました。そこで始められたのが馬市といわれています。

 

 馬市は冬の農閑期(のうかんき)に一週間開かれます。現在の矢板市内の沢村馬市が終ると、馬喰(ばくろう)たちはたくさんの馬を引き連れ白沢宿に移動して来ます。

 

 馬宿をやる家では、馬市の開かれる前から馬小屋掛けや、飼料とする稲わらを2cmほどに押切り器で切り、山のように準備するなど、大わらわとなります。

 

 市が開かれると、近郷近在から毎日大勢の農家の人が、馬を買い求めにやって来ます。馬には無くて七癖(ななくせ)と言われる程、悪い癖があります。これを別名、馬屋柄ともよんでいます。一目だけ見て買うことはできません。

 

悪い馬屋柄の例

 

○人にかみついたり、けったりする。

○馬屋の破目板を、けとばす。

○馬線棒の上で首を横に振る。

○物音におどろき、横はねする。

○馬屋の中で激しく寝起きする。

 

 やがて、東北本線の開通と共に、この馬市も寂れてしまいました。

 

昭和63年(1988)2月20日 第217号掲載

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