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路傍の神々(47) グリーンタウンの石敢当

 一歩ずつ、少しずつ確かに春が近づいています。清楚(せいそ)で気品高い梅の香りに誘われて、田原丘陵の西部、素晴らしい自然環境の中を行くと整備されたグリーンタウンがあります。この団地の中央に小高い山があり花立公園になっています。花立公園の西側の麓(ふもと)、堀越茂さん宅北側の角に今回訪ねる石敢当があります。

 

 石敢当はイシガントウと読み、中国音のShih・Kan・Tangが語源ではないかとの説もあります。敢当は「向う所敵なし」という意味です。

 

 石敢当は十字路・三叉路(さんさろ)・曲り角・道路の突き当りなどに建てられたり、石垣や壁面にはめこまれて「石敢当」の文字が刻まれています。

 

 石敢当の分布は、沖縄県や種子島・屋久島を中心とする南西諸島、南九州でも鹿児島県大隅半島を中心に多く建てられています。

 

 

 

 石敢当は悪魔・悪疫を払うとされ、石は台風などにも動じないし、石自体に霊力があると信仰されています。この神に祈ると凶を吉に転じ、危急をもって救ってくれるとされています。

 

 さてグリーンタウンの石敢当は、堀越さんの奥さん美加さんが沖縄県浦添市で、実家のお父さんに「家を建てる時は石敢当を祀(まつ)るように」と言われて建立(こんりゅう)したものだそうです。

 

 平成5年(1993)に家を建てた時に建立したようです。

 

 河内町は交通の利便性や環境の良さから「第二のふるさと」として居を構える人が増えています。

 

 新しい土地への期待やふるさとへの想いなどを刻み、静かにしっかりと「石敢当」はありました。

 

 高さ22cm

 

平成9年(1997)2月20日 第325号掲載

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