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ふるさと探訪(19) ホゲサマと不動明王

不動明王像

 田原地区の立伏(りゅうぶく)に「ホゲサマ」と呼ばれる家があります。当家の話によると、先祖は山伏の家系と言われるが、詳しいことはわからないそうで、裏山のふもとに不動明王像がまつってあります。

 

 東北地方の岩手では山伏の家系を「オシラサマ」、福島では「オシンメサマ」、山形では「オクナイサマ」と呼んでいます。そしてあかしの一つとして、いずれも不動明王像をまつっているそうです。

 

 

 

 当家にある古い小箱の中から数枚の古文書を見せていただきました。一つには「金錬地結袈沙之事被免許之旨依、聖護院宮御気付執達如件、法印祐文、法印源乙、法眼源良、嘉永二年月二日、立伏村護宝院義仙」とあり、嘉永2年(1849)です。また別な文書には「宝暦三年七月二十五日、文伏村五宝坊、護宝院」とあり、宝暦3年(1753)で、山伏の認可状でしょう。

 

 裏山のお堂にまつる不動明王像を案内していただきましたが1m大の木像で姿は上半身裸、猛火を背負って右手に剣、両眼とも開き下のきばで上唇をかんだ恐ろしいものである。この仏像こそ一切の障害をうちくだいて人々を悟りに導くと信じられていたのでしょう。

 

昭和53年(1978)3月20日 第98号掲載

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