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ふるさと探訪(11) 一侍

 町の西部、田原地区のはずれに一侍(いっさむらい)という集落があります。周囲を小高い林の丘でかこまれその中に水田や畑地があり、きわめて静かで町内の別天地です。全戸数七戸、すべて森田姓を名のっています。

 

 町の古老懇談(こんだん)会記録によると「その昔、近くの大平(うでら)と呼ばれる地内の山上に、太平備中守という殿様が城を築いてこのあたり一帯を領していたという。ところがいつの世にか宇都宮家のために城主は相果て城はなくなり、家臣は四散したが一人の家老が残った。ところがその家老は亡きお殿様を弔(とむら)って、この地にとどまることを決意し、この奥深き山中に一寺を建て法華経三昧に明け暮れたという。たった一人の侍の住むということで里人たちは、この地を一侍と称した」とあります。

 

 

 

 また平家か関ヶ原合戦の落武者(おちむしゃ)の地という人もあります。

 

 ここに住む森田善信さん宅を訪ねて見ました。「私の家は昔、再度の火災にあい、なんの書類も記録もないので先祖のことについては皆目(かいもく)わかりません。」とのことでした。

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