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岡本あれこれ(25) 和久の太子様

太子を祀る祠

 和久(わぐ)には太子・太子前という地名があります。この地名を聞いた時に、私は大師前かと思いました。それは昔から大師と呼ばれて尊敬されてきたお坊さんが多かったからです。たとえば、真言宗の弘法大師(空海)、天台宗の伝教大師(最澄)、慈覚(じかく)大師(円仁)等が有名で、これらの偉大な実績を尊(とうと)ぶ人達が、いちずな信仰の上に幾つかの伝説を加えているためなのかも知れません。

 

 聖徳太子の場合は、神にも近い能力を備えておられた方であることと、皇室系の優れた方であるために神格をもって祀(まつ)られたのでしょう。

 

 

 和久の岡本淳氏宅で祀っておられる「おだいし様」は聖徳太子で、太子を祀る祠(ほこら)は、大正7年(1918)の旧3月に改築され、がっちりとした石屋根は風格があります。県道脇(わき)の小さな木立がそれです。

 

 お祭りには、代々、神楽や赤飯を炊いて祝っていたそうです。縁日(えんにち)は旧10月22日だそうです。石の鳥居と石屋根の祠は印象深いものでした。

 

平成2年(1990)9月20日 第248号掲載

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