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ふるさと探訪(5) 奈坪の丸池

 中岡本の一角に奈坪(なつぼ)と呼ばれる土地があり、この里に一つの池があります。今でも丸池の名で残っております。

 

 周囲は山林で囲まれ、近くの人にもあまり知られていないようです。ある日、尋ねる丸池はこの辺ではないかと思い近くの家に立寄り、ある場所を聞くと「この辺は丸池と呼ばれているが、さて池はどこにあるのかわかりません」との答でした。

 

 

 

 当地に古くから住んでいる佐藤清さん宅を訪ねて見ると、こんな話をして下さいました。「丸池は、私の家の所有になっているが、埋めるわけにはいかない。昔池の大掃除をしたら二荒山神社の御神体がでてきたとか、話では底なし池で深く、10kmも離れた二荒山神社の神の井戸に続いている。」とのことでした。

 

 伝説によると昔この里に、働き者の農夫が住んでおり、妻や娘と一心に畑仕事に精を出しておりました。ある日突然おしよせた山のような大水に、妻と娘を失った農夫は、毎日の仕事も手につかず物思いにふける日が多く、悶(もだ)え苦しみ、悲しみに打ち勝てず「底なし池」といわれる丸池に身を投じて死んでしまったと言うことです。

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