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かわちの年中行事(6) 家の神仏

家の神仏

 河内村は昭和30年(1955)4月1日に古里村と田原村が合併して誕生しました。昭和41年(1966)に河内町となり、昔の村は急速な発展と変化を遂げました。その変化の様相は河内町だけにみられる現象ではなく、恐らく日本全国に見られるものでしょう。とりわけ神仏に関係する諸行事のうち、各個人の家々における、昔からの習慣やしきたりの変化は大きいものと思います。

 

 神様では、伊勢神宮・宇都宮二荒山神社・各集落や組内で祀る神社・雷神社・山神様・古峰ヶ原様・三峯様・男体山登拝・勝善神等のお札や縁起物、其の外各家々では、内神様として、エビス・大黒・カマド神、さらには、門・馬屋・物置・井戸・倉・便所に至るまで幣束を供えて疫病や災にかからないように祈ることは当然の事として行われて来ました。

 

 仏様についても立派な仏壇をこしらえたり、十九夜様や庚申様、あるいは盆や彼岸の行事、地蔵講・念仏講なども行なわれて来ました。ところがこのような行事が、ここ拾数年の間に少なくなって来たように思われます。

 

 昔は民衆自身が自分達の信仰や談話の対象を、長い時間をかけて作り育てて来たものが、人々の信仰や興味の対象が変って来てしまったように思われます。

 

                         平成4年(1992)11月20日 第274号掲載

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