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ふるさと探訪(10) 教育鉄びん

白沢河原の藤田氏所蔵の「教育鉄びん」

 「明治23年10月30日 御命御璽」(1890)ときけば、戦前の教育を受けた人なら、「教育に関する勅語(ちょくご)」の終わりの言葉であることは誰でもわかります。

 

 戦前は小学校三年生位になると、その全文をだれもが暗記させられたものです。また暗記練習のため書いた紙を反古(ほご)にしたり、むやみに捨てて不敬にわたることがないよう県では通知を出したこともあります。

 

 発布の時、造られたものが「教育鉄びん」です。形は十角形で一面ごとに勅語の重要な文字が刻まれています。蓋(ふた)のつまみの部分に桐の紋がついており、裏がわに明治天皇教勅とあります。

 

 明治の頃、一般の人は毎日の生活におわれ働くことを考え、学問がおろそかになり字の読めない人がたくさんありました。政府はこれを一掃するため、「国民皆学」という言葉をつかって、教育の徹底をはかりました。

 

 当時の人は教育についての、大切な言葉を毎日使用する鉄びんに刻み、教育の理念を忘れないよう造ったものでしょう。

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