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路傍の神々(75) 桜づつみの水神様

 青田が目に鮮やかに映る白鷺(しらさぎ)の姿は、ふるさと河内に夏の訪れを感じさせてくれます。

 

 白沢宿の南東、西鬼怒川沿いに「桜づつみ」があります。約1kmに渡り整備され、染井吉野を中心にして227本が植えられています。その桜づつみの北端あたりに、今回訪ねる水神様があります。

 

 古く縄文時代から稲作を主とする農耕を行ってきた日本人にとっては、水は命でもありました。水神は、水源・堤防・井戸端・その他水辺に祀(まつ)られています。

 

 水神は、水源に分布する山の神と水を利用する所に分布する田の神の連絡役と考えられています。

 

 

 

 その所在は、

(1)水の乏しい所

(2)水の豊かな所

(3)水の危険な所などが考えられます。

 

 桜づつみの水神は、(2)の水の豊かな所にあり、安定した水の供給と豊作をこの祠(ほこら)に祈ったことでしょう。

 

 以前は、桜づつみに程近い水田の中にありましたが、平成7年10月吉日(1995)河内東部土地改良区の熱い思いにより、現在地に移転しました。

 

 いつ、だれが・ここに水神を祀ったのか不明ですが、水の大切さや豊かなみのりへの感謝を静かに祈りたいと思います。

 

 鬼怒川は悠久の時と共に変らぬ姿を見せてくれます。

 

 高さ76cm 石造

 

平成11年(1999)6月20日 第353号掲載

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