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路傍の神々(21) 田中の十二社権現神社

 国道四号線から南へ伸びる通称辰街道の宇都宮市との境付近に、今回訪ねる田中の十二社権現(ごんげん)神社があります。

 

 十二社とは天神七代(あまつかみしちだい)・天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・高皇産霊神(たかみむすびのかみ)・神皇産霊神(かみむすびのかみ)・可美葦彦舅神(うましあしひこじのかみ)・天常立神(あめのとこだちのかみ)・国常立神(くにのとこだちのかみ)・豊雲野神(とよくものかみ)、地祇五代(くにつかみだいご)は天照大神(あまてらすおおみかみ)・天忍穂耳尊(あめのおしほみのみこと)・瓊々杵尊(ににぎのみこと)・(※うが)(※や)草葦不合尊(うがやふきあえずのみこと)の十二の神を祀(まつ)る神社です。

 

 古事記や日本書紀の国生み神話を起源とする、古代人の信仰概念の中で、高天原に天神、葦原中国(あしはらのなかつくに)(国土)に地祇とし、神の生じた地位によって分けたとされています。

 

 

 権現とは神の称号で、衆生を救うために、権(かり)に姿を表すことを意味しています。

 

 この神社は、田中の番匠内の方々によって大切に今日まで伝承されています。

 

 祭礼は、毎年2月14日の夕食から当番の家を宿にして、翌日の昼まで一同が食事をし神饌を供え、参詣者に甘酒を振る舞い、子どもには菓子が配られ、直会(なおらい)をして祭礼は終わります。

 

 境内には昔、杉の大木が繁り、霊験(れいけん)あらたかで月参りの人があったと伝えられています。

 

 沿革については不明ですが、明和初期から昭和15年(1940)の紀元2600年に向けて、整備されました。

 

 社殿は側面に鶴・亀の彫刻、正面には牡丹、木鼻に獅子、高欄を廻した立派な祠です。

 

 十二社神社には、十二支や1年12ヶ月にも通じる感じがします。ゆく年に感謝し、来る年に希望を持ちたいと思います。

 

 石造 高さ201cm

 

平成6年(1994)12月20日 第299号掲載

※うが

※や

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