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路傍の神々(57) 白沢南の青面金剛

 師走の気忙しさを忘れて、奥州街道を一歩中に入れば、少しゆっくりとした時の流れに身を置くことができます。

 

 河内町役場から白沢宿へ向かい200m位進むと右側の少し高い位置に「白沢地蔵堂」があります。今回は地蔵堂境内の石仏群の中から青面金剛(しょうめんこんごう)を訪ねます。

 

 青面金剛とは、庚申さま(庚申講)の本尊として信仰されているものです。

 

 仏教系一青面金剛など

 神道系一猿田彦大神など

 

 庚申(かのえさる)の夜には眠らず、言葉を慎(つつ)しみ、健康と長寿を祈念(きねん)する信仰が行なわれるようになりました。これは中国の道教の考え方が基本にあります。

 

 

 

 白沢南の庚申講は明治時代には既に消滅したとされています。

 

 白沢南の青面金剛は、自然石に半肉彫りで一面六臂(いちめんろっぴ)の姿をしています。

 

 岩座に乗り、足元に近い位置には、左右に鶏と猿が刻まれています。

 

 造立年代については銘文等も無く不明です。

 

 一般に青面金剛は三猿(目ザル・聞かザル・言わザル)が付き物とされていますが、二猿形式の青面金剛(庚申塔)を「日光型」と呼び、延宝3年頃(1675)から享保(きょうほ)13年頃(1728)に造立されていることから、この青面金剛も江戸時代中期の比較的早い時期に造立されたものと考えられます。

 

 庚申さまはなかったとされていた白沢にも、庚申信仰があったことが裏付けられました。

 

 石仏にはいろいろな情報が入力されています。詳しく見て情報を整理考察することが問われています。

 

 高さ70cm

 

平成9年(1997)12月20日 第335号掲載

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