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路傍の神々(76) 白沢宿の白髭神社社号標石

 鳥の声、草の露に朝の涼しさと爽快さを肌で感じながら、自然の中に身を置く至福の時を過ごします。

 

 白沢宿の中央の高台に白髭神社があります。今回はこの白髭神社参道入口の右側に立つ白髭神社社号標石を訪ねます。

 

 その神社に関する事柄を不特定多数の人々に知らせる目的で建てられた石造物を「標石」と呼びます。社号標石とは神社名を知らせるためのもので、寺院名を知らせるものは「寺号標石」といいます。  社号標石の建立は、江戸時代には既に行われ、明治時代から終戦時の昭和20年(1945)8月15日までは特に盛んに行われました。

 

 国家神道によって社格が重視された時代で、天皇・皇親・功臣を祀った神社が官幣大・中・小・別格官幣社を神祇官が管轄していました。

 

 国幣大・中・小・府・県社、郷社、村社などは地方長官が管轄していました。

 

 

 白髭神社の社号標石の銘文は

 

正面 「村社 白髭神社」

右側 「昭和三年三月三日」

左側 「正六位鈴木松太郎謹書(花押)」

 

 とあります。

 

 村社は昭和20年12月の神道指令により廃止され現在はコンクリートで埋められています。

 

 昭和3年(1928)3月3日に建てられ、この年12月の即位(御大典)記念に関係したと思われます。

 

 書は鈴木松太郎氏によるもので花押は、現在の印鑑やサインの様なものです。

 

 強制されて神社を参拝する時代が二度と繰り返されないように、私たちは努力したいものです。

 

 村の鎮守様は素直に手を合わせることのできる所だし、子供たちにとっては、かけがえのない遊び場であってほしいと思います。

 

 高さ270cm 白御影石

 

平成11年(1999)7月20日 第354号掲載

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