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路傍の神々(82) 立伏一侍の夜泣き石

 2000年初めの年を迎え、伝統の中にも一年の幸福と平安を祈りまた一つ年を重ねます。

 

 谷筋(たにすじ)に集落が点在する田原丘陵、西組日向から南へ進むと、宇都宮市横山町へ抜ける道沿いに一侍(いっさむらい)の里が有ります。

 

 一侍の西に墓地や神社がある一角があり、森田秀男さん宅の西へ伸びる谷を150m位行った所に、今回訪ねる「夜泣き石」があります。

 

 日本人は縄文、弥生時代の頃から自然にあるもの山・川・滝・岩(石)・木などに神が宿ると信じていました。

 

 一侍の夜泣き石はこの信仰形態の中でも磐座(いわくら)といわれるもので、極めて原始的なものです。

 

 子育てをされた方は、子供の夜泣きには、大変困った方も多いと思います。「この石にお参りすると夜泣きが治まる。」と伝えられています。

 

 

 

 この石には幼児の足形に似た形の穴が二つあり、これを両足で踏むと御利益があるとされています。

 

 子育ては、子供の気持ちになって辛抱強く成長することを祈るといわれていますが、最近では子供が言う事を聞かない、躾(しつけ)をするなどの理由で「児童虐待(ぎゃくたい)」をしたり、子供が思う様に(マニュアル通りに)育たないことに悩む「育児ノイローゼ」など親子関係の不自然さが目立ちます。

 

 こんな時、大自然の中にある一侍の夜泣き石を訪ねて気分をリフレッシュしてはいかがでしょう。

 

 子供は宝物で、生きる力を与えてくれます。

 

 二十一世紀を担う子供たちを親、家族、地域が一体になって育(はぐく)むことを願います。

 

平成12年(2000)1月20日 第360号掲載

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