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ふるさと探訪(18) 「竜池」の異変

立伏の「竜池」

 田原地区立伏(りゅうぶく)の県道沿いに、東門前・西門前と呼ばれる家屋敷がある。その奥を入った小高い峰の中腹に、昔お寺があったそうです。ここに昔から「竜池」という池があり、周囲は20m位の楕円形すり鉢型で、深さは約2m、古老の話によると「昔、この池に竜が飛んできて、伏して死んだという言い伝えからこの池を“竜池”と呼び地名も立伏になった」という。

 

 この池は昔から、どんな日照りが続いても水の枯れない不思議な池で、里の雨乞い祭には、この池の水をかきまわすと必ず夕立があったり、どうしても雨が降らないときは、池の水を全部汲みあげ、御神酒(おみき)を供え祈願することもあったという。

 

 

 

 今回訪れたところ、全く水が枯れてなくなっており、案内してくれた岡本さんもびっくりした様子で、立伏開闢(かいびゃく)以来の異変となったわけである。

 

 話によると最近、団地造成のため、近くにある山林を伐採(ばっさい)し、地盤をけずり盛んに発破をかけたため、地下水流が変わったのではなかろうかとは、地元有識者のもっぱらの噂である。

 

昭和53年(1978)2月20日 第97号掲載

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