メイン画像
 · 

路傍の神々(46) 逆面の弁財天

 睦月立つ年の初めに炬燵(こたつ)から出て柔らかい春の光の中、今年も「路傍の神々」を訪ねて、過去から未来へと続く素晴らしい「ふるさと河内」に巡り逢いたいと思います。

 

 田原街道を北へ向かい、逆面(さかづら)の里へ入り、公民館を過ぎて墓地の先を道路の左側に一段降りた所、鳥居の中に、今回訪ねる逆面の弁財天があります。

 

 弁財天は宝船に乗っている七福神(恵比寿、大黒天、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天、布袋(ほてい)、福禄寿(ふくろじゅ)、寿老人(じゅろうじん))の一人で、唯一の女性で略して弁天と呼ばれ親しまれています。古代インドでは河川を司る神として尊崇され、後に仏教に取り入れられました。日本では農耕神であったが、弁財天の像容が琵琶を抱く姿であることから音楽や知恵の神に転じ、鎌倉時代以降は福徳財宝を司る神となり、広く信仰されています。弁財天は池、沼、川、海などの水辺に祀られる水神ともされています。神奈川県藤沢市江の島弁財天、鎌倉市の銭洗い弁天は特に有名です。

 

 

 

 逆面の弁財天は慶長15年(1610)に逆面の地が、宇都宮二荒山大明神の御朱印地になると共に勧請(かんじょう)されて、地元の方々の尊崇を集めました。

 

 明治23年(1890)から昭和24年(1949)の60年間はネギ洗い場として弁財天の沢が使用されたために盛大に祭りをしたとの記録が残っています。

 

 弁財天の祠(ほこら)の建立(こんりゅう)年代は不明ですが、弁財天詞碑が昭和48年(1973)、弁財天由来碑が昭和52年(1977)に建てられています。

 

 今年も良い年になるように祈りました。

 

 高さ100cm 石造

 

平成9年(1997)1月20日 第324号掲載

メニュー

カウンター カウンター