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路傍の神々(64) 逆面の金精大明神

 さわやかな微風(そよかぜ)にゆれる純白の鷺(さぎ)草が彩る「河内の夏」です。

 

 数々の史跡と伝説を今に伝える逆面の里、その中心に神々しい雰囲気の白山神社があります。今回は参道石仏群の中から「金精大明神」を訪ねます。

 

 金精神は、道睦神、塞神とも呼ばれています。

 

 字境、村境に建立されたことから道の神となり、後に峠や村の出入口に祀られるようになって、外部からの悪い習慣や疫病(えきびょう)などの侵入を防ぐための神となりました。

 

 金精神が性器の形をしているのは、性器は「崇高なもの」であるという考え方によります。

 

 性器を形どるところから、「子授けの神」、「性病予防」、「子供の守り神」、男性器を種とし、女性器を畑とすることから「農耕神」豊作の神として幅広く信仰されています。

 

 

 

 逆面の金精大明神の銘文は、

 

正面に

「金精大明神」

 

裏面に

「弘化二年三月吉日」

「村 福田馬吉」

 

とあります。

 

 弘化2年(1845)に、村内の福田さんによって建立されました。

 

 時代は変っても、豊かな生活を願う心は一緒だと思います。

 

 金精様を見ながら、先人の素朴な祈りや「性」に対するおおらかさを感じました。

 

 高さ 48cm 石造

 

平成10年(1998)7月20日 第342号掲載

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