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白沢宿今昔(39) 鬼怒の渡しのうつりかわり

 河内町の東を鬼怒川の本流が流れ、上流の羽黒山の東、上平橋付近の逆木より西鬼怒川が分流し、上河内村を経て、河内町の下ケ橋・白沢地区の東を縦断、東岡本北端の落合にて鬼怒川に合流しています。

 

 これらの流れについて「渡し場」にも関係するので、調べて見ることにしました。

 

 本流、西鬼怒川の分水について、西鬼怒土地改良沿革史には、「分流の起源は、つまびらかでない。幾百年も以前のことであろう。また開削(かいさく)分流させた必要も、古記録を調べようとしても、知ることができない。」と、記されています。

 

 また、上岡本村庄屋古文書には「鬼怒川渡し舟番については、昔より上岡本村、白沢村、上阿久津村の三ヶ村にて勤め、明暦4年(1658)より朝辰の刻交替としました。その後、寛文11年(1671)の大洪水にて逆木より分水となり、東西の鬼怒川と相分れましたので、延宝6年(1678)3月より、上阿久津村は東鬼怒川、上岡本村、白沢村両村に西鬼怒川持前と取り決めました。」とあります。

 

昭和60年(1985)3月20日 第182号掲載

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