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16.彫刻屋台 西下ヶ橋(にしさげはし)自治会

天保4(1833)年に製作された、外輪式彩色彫刻屋台です。

 

鬼板と懸魚(げぎょ)には唐獅子、正面の柱には龍の彫刻がまきつけられ柱隠しの様に彫れており、眼にはハメ込みのガラス玉が用いられています。

 

全部で12枚になる外障子・内障子には、十二支の彫刻が施され、この屋台の特徴となっています。

 

 [平成2年12月6日 市指定] 

宇都宮文化財マップより

 

 

以前に古老から聞いた話では、他所から購入し、その後改造や彫物の補刻と彩色を行い、金箔だけでも50両かかったそうです。

 

屋台格納庫には、製作当初の龍の彫物が保存されており、専門家によると日光東照宮五重の塔(再建)の彫物を手がけた「後藤周二正秀」作にほぼ間違いないとのことです。

 

現在の屋根の龍は、作風が江戸末期から明治40年頃に活躍した名工「磯部義兵衛敬信」の作と思われます。

彫刻屋台巡行

 

小学校版「宇都宮学」67ページ

 

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