昭和9年(1934)に製作された内輪式白木屋台です。
高欄と障子には彩色がされています。
彫物の題材は龍をはじめ唐獅子牡丹・鯉・亀・鶏・花鳥などです。
【平成4年12月10日 市指定】 宇都宮文化財マップより
地元の伝承によると、西組には明治の初めのころすでに屋台(一説では山車)があり、これは宇都宮から買ったと言われています。
旧屋台は太鼓場が狭く、囃子方が難儀をしたことなどから、昭和9年ころ地元の大工戸村由太郎氏によって、旧屋台の高欄と障子を使い現在の屋台が製作されました。
高欄及び障子は彩色で、金具には「宮」の文字があることから、旧屋台は江戸時代末期の作で、もと宇都宮市宮島町の屋台だった可能性があります。
現在の屋台の大きさは宇都宮形ですが、内車については鹿沼形となります。
彫物は昭和30年から31年にかけて下田原の彫物師・斎藤武男氏(平成7年5月 85歳没)によって製作され、彫物裏墨書に「当村下田原住人藤原朝臣源武之刻」とあります。
彫物の題材は、龍をはじめ唐獅子・鯉・亀・花鳥などです。