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72.天棚 釜根(かまね)自治会

当天棚はついては古老の話によると、昭和22年または23年に組み立てられ、道路を通行止めにして約1週間天祭まつり(近くの川で身を清めて行う災害よけの神事)が行われたそうです。

 

その後平成5年8月1日に、調査と仮組み立てが行われ、この時私も参加しましたが、残念ながら年代・作者などの記録は見当たりませんでした。

 

詳しいことはわかりませんが、製作年代は作風や他の事例などから江戸時代末期と見られ、彫刻師については不明でした。

 

地元でも天棚について知る人は少なくなり、古文書などの資料が見つかることに期待したいと思います。

 

当天棚は一階部分の張り出しのない「総二階形」で、旧宇都宮市内では多く見られますが、河内地区で現存する天棚は2台のみで少なく、また多くの彫刻で飾られ、貴重な天棚と思われます。

 

彫刻の題材は龍を始め、牡丹に唐獅子・松の鶴・ぶどうに木ねずみのほか、花鳥など多くの彫物で飾られています。

 

小学校版「宇都宮学」67ページ

 

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