古田天棚は平成6年8月、45年ぶりに組み立てられました。
この時の、飯岡善太氏(平成7年没)や他の方の話によりますと、古田には以前天棚がありましたが、明治の初めの火災により焼失してしまい、其の後作られた天棚は貧弱でもの足りず、大正7年上河内の冬室から中古の天棚を購入したそうです。
名工の作ながら傷みがひどいため、古い天棚の部材も利用して大改造を行い、大正9年7月に盛大に天祭まつりが行われました。
正面1階の彫物(懸魚)には、
「太平山麓トミタ住磯辺義兵工敬信工(中略)安政甲七年三月二日生」
とあり、屋台・天棚ではおなじみの名工の30歳の作です。
彫物の題材は唐獅子牡丹・龍・花鳥などで、後部2階には古い天棚の彫物が取り付けてあります。
平成17年6月に天棚格納庫が完成し、現在は組み立てたまま収納されています。
また、この時期に「天祭囃子の会」が復活し、活動しています。